- 1. お墓選びの不安を徹底解説・・・墓地経営の安定度で考えます
- 1.1. 墓地の違いについて説明します
- 1.1.1. 墓地の成立ちにはいくつかあります。
- 1.2. 民間資本による霊園の実態
- 1.2.1. 民間墓地は破綻する事もある
- 1.2.2. 永代使用料の増額もある
- 1.3. 公営墓地は市町村が破綻しない限り安心
- 1.3.1. 公営墓地は程度の差が大きい
- 1.4. 地域の共同墓地・村墓地は公共事業に弱い
- 1.4.1. 地域住民の心の拠り所
- 1.4.2. 災害時の出費は大きい
- 1.4.3. 強制立ち退きも
- 1.5. みなし墓地は、新規募集はありません
- 1.5.1. 維持が難しくなっている
- 1.6. 寺院墓地の場合、宗派を調べて下さい
- 1.6.1. 寺院墓地では、永代供養は当たり前
- 1.6.2. 寺との長い付き合い
- 1.6.3. 探す時は宗派を調べて下さい
- 1.6.4. 宗派問わず?宗旨が違うと入れません
- 1.6.5. 改宗の強制
- 1.6.6. 戒名のもらい替え
- 1.6.7. お経の話
- 1.7. 寺院墓地のまとめ・・・宗派調べが大事
- 1.8. 大本山墓地は抜群の安心感
- 1.8.1. 大本山と末寺
- 1.8.2. 高額でしょう
- 1.9. キリスト教徒・神道信者様はお墓探しが大変
- 1.9.1. 仏教寺院の管理下で苦労
- 1.9.2. 大型霊園の出現
- 1.9.3. 天が瀬メモリアル公園は宗旨宗派問いません
お墓選びの不安を徹底解説・・・墓地経営の安定度で考えます
墓地の違いについて説明します
墓地の成立ちにはいくつかあります。
- お寺の敷地内にあって、全てお寺が管理している寺院墓地。
- もともとは地域にあった墓地で、後からお寺の管理下に入った墓地。
- 石材店の資本で造成された、公益法人運営・郊外型の大型霊園
- 自治体が運営・管理する公営墓地
- 地域の方の善意で運営されている共同墓地・村墓地
- 墓地埋葬法が施行される前から、個人の敷地にあるみなし墓地
以上が、大きく分類されたものです。昔からある実家のお墓、普通に墓参りをいく事には、大差はありません。しかし、長くお世話になると、様々な問題が起こります。お寺様との付き合い・お墓の管理の問題・管理費の問題もあります。これから、墓地を探される方に、経営の安定度という観点で、ご案内します。
民間資本による霊園の実態
民間墓地は破綻する事もある
民間の墓地は、安定度という意味では、微妙です。というのも、日本中を見ると、霊園を運営している公益法人・石材店が、霊園・墓地の運営から手を引いています。数多く、霊園墓地の販売権譲渡が行われています。お墓には司祭権という権利があり、お骨が納められると、勝手につぶすことはできないのです。見た目は変わりませんが、運営者が変わると、サービスの質が大きく落ちます。運営者は儲からないから仕方がないですね。
永代使用料の増額もある
全国を見ると、運営を失敗して、営業権譲渡が繰り返された結果、永代使用料の増額が起こっています。「お墓を建てて、お父さんを埋葬したが、10年後、お母さんを納骨した時に、永代使用料が上がったので、数十万円の永代使用料が請求された」こんな事例もあります。ある地区に、この20年で3回、販売権譲渡が繰り返された霊園があります。しかし、一方では、どんどんと新規墓所を広げていく、堅実な霊園もあります。しっかりした経営母体があってこそのできる霊園運営と思います
公営墓地は市町村が破綻しない限り安心
公営墓地は程度の差が大きい
公営墓地は行政が運営する墓地ですので、絶対的な安心感あります。また、宗教上の問題は一切ありません。しかし、夕張市のように、本体が破綻すれば、公営墓地にはお金は廻ってきません。まずは、生活が一番です。先祖供養の墓地に関わる費用捻出は、最後の最後です。天が瀬メモリアル公園の近くにある天ケ瀬公園墓地(宇治市市営墓地)は、管理が行き届いた素晴らしい霊園です。抽選でも、なかなか、当たらない墓地でもあります。
地域の共同墓地・村墓地は公共事業に弱い
地域住民の心の拠り所
市内を走っていて、こんな所にお墓があるんや。ほんと、地域に密着したお墓はたくさんあります。規模は様々ですが、地域の方の心の拠り所でもあります。多分、地域の方が利用されるので、永代使用料も無料に近い状態だと思います。共同墓地・管理者は、地権者とか、地域の世話役さんです。何もなければ、お金のかからない安心のお墓です。
災害時の出費は大きい
しかし、ただほど、高いものは無いのです。もし、その墓地に災害が起こり、お墓が破壊されたり、そのお墓に行く道が閉ざされたら、修理費は、お墓の使用者に請求されます。管理費がかからない分、使用者に請求が行くのは仕方がないですね。
強制立ち退きも
また、都市計画が出て、立ち退きを強制される事もしばしばです。都市計画で、居住権のある方の保証は大きいですが、司祭権は弱いのです。墓地は都市計画で、退去が決まった場合、すぐに撤去・移動が求められます。お墓は永遠ではないのです。
みなし墓地は、新規募集はありません
維持が難しくなっている
みなし墓地は都市圏では、ほとんど見受けられません。田舎に行くと、畑や山奥に10基ほどの古いお墓が並んでいる。水道も無ければトイレもない。そんな墓地は、墓地埋葬法が制定されるまでにできた古くて、小さい墓地です。みなし墓地は地域の方のボランティアで管理・維持されています。近年、そんな墓地を一括で処分する動きがあります。世話役さんも高齢になって、維持管理ができなくなってきたんですね。
寺院墓地の場合、宗派を調べて下さい
寺院墓地では、永代供養は当たり前
お墓と言えば、お寺の中というのが、従来の考えでした。寺院墓地のいい所は、まず、運営者が宗教法人である事。廃寺の危険もありますが、お墓は継続されるので安心ではあります。また、境内にある墓地は、管理がよくされています。管理費も墓所代金も割高ですが、その価値はあります。後、先祖のお祀り事でお世話になれます。不幸にも承継できなくなっても、手厚く供養していただけます(永代供養)。
寺との長い付き合い
寺との付き合いが始まります。檀家さんになるという事です。檀家とは寺の構成員でもあるので、お布施・協力金・護持会費などが求められる事もあります。お寺によっては、過度のお布施を強要されるところもありますが、大半は、許容範囲です。
探す時は宗派を調べて下さい
墓地を探す時に、まず確認すべき事は、お墓を管理しているお寺の宗旨・宗派の問題です。
在来仏教の代表的な宗派
浄土系・・・浄土真宗・浄土宗・時宗
法華宗・・・日蓮宗・法華宗
禅宗・・・臨済宗・曹洞宗・黄檗宗
真言密教・・・真言宗
家の宗派と、お墓でお世話になったお寺の宗派が違う事は辛い事も起こります。これからの法事の時に、お経がまったく聞きなれないものになります。
宗派問わず?宗旨が違うと入れません
よくある宣伝文句で、「宗派問わず」・・・これは仏教の宗派は問わないけれど、宗旨は問いますという事です。在来仏教の派であれば、どの宗派でも入れます。無宗教の方はその寺院の宗派の様式に従う事になります。宗旨とは、仏教・神道・キリスト教など、大きなくくりです。宗派は、その中の仏教だけの派閥です。つまり、在来仏教の信者様なら大丈夫ですという意味です。なので、寺院内のお墓には、キリスト教・神道の信者様は入りにくいです。
改宗の強制
宗派を改める事を改宗と言います。お墓を求める際、諸事情により、改宗が強制される事は多いのです。宗教法人は、自派の宗派を大事にします。その宗派の取り決めによって、その寺院の諸活動が決められます。寺の墓地を借りる事はその宗派を受け入れる事になります。改宗に届けは要りません。
戒名のもらい替え
一般的な寺院内墓地では、他宗のお経が読まれる事はまずありません。そのため、戒名の問題が起こります。戒名・法名は、その宗派のお寺から、授かるものです。だから大事にされます。しかし、法戒名を頂いたお寺と、お墓でお世話になるお寺と宗派が違う場合が起こっています。その場合は、一度、頂いた法・戒名を捨てて、お墓で、お世話になるお寺様から、新しい戒名を授かります。新たなお布施が必要になります。入山料とされます。世間には、戒名を2度、もらった故人様も、結構、多いのです。
お経の話
お墓での供養をお願いする時、当然、お寺の宗派に準じた供養をされます。浄土真宗の信者様は「南無阿弥陀仏」とお唱えされます。しかし、お世話になったお寺が日蓮宗であれば、お墓の前では、「南無妙法蓮華経」と唱えられます。
寺院墓地のまとめ・・・宗派調べが大事
寺院内の墓地・お寺の管理下の外墓地の場合、宗派を調べて、そのお寺と付き合えるかを考える事が大事です。お墓を紹介してくれる業者は、お客様の宗派について、あまり関心がありません。宗派の事を配慮してくれない紹介業者に、全く関係ないい宗派の寺を紹介されて、苦労されている方もたくさんおられます。
どうしても、自分の宗派・親から引き継いだ宗派で、お寺の墓地を探したい場合、まずポータルサイトから、自身の宗派の寺を抜粋しましょう。資料請求して、紹介業者に頼らず、自分で足を運ぶ事も大事です。いきなり、寺に赴いて、対応されるお寺様とそうでない寺もあります。事前の連絡はした方が無難です。石材店はそのお寺から紹介してもらえばいい事です。また、寺の門前に「新墓地募集」と書いてあるのを見つける事があります。
実家の宗派を知らない方も多いですが、一度、調べてみるのも大事な事です。そのうえで、ご住職のお話を聞かれるといいと思います。
大本山墓地は抜群の安心感
大本山と末寺
京都には、仏教各宗派の総本山・大本山・別格本山・・・その宗派の拠点となる寺院がたくさんあります。京都だけの事です。各宗派の末寺と違い、本山はその最上級地位です。この大本山の一角に、お墓があります。大本山格の寺院は、会社組織で例えたら、本社みたいなものです。各宗派の末寺のように、廃寺する事はありません。だから、お墓の永続性では、公営墓地を抜いて、ダントツの安心感のあるお墓です。
高額でしょう
大本山にある墓地、多くの方には手が出ない。そんなイメージですね。でも、うまく探せれば、大本山墓地も求める事ができます。また大本山直営ではありませんが、大本山の院内塔頭に、お墓がたくさんあります。院内塔頭も、市中の末寺に比べると安心感は大きいです。興味のある方は問合せしてみて下さい。宗派別にいうと、浄土宗・真言宗・日蓮宗・臨済宗・黄檗宗です。浄土真宗は、京都には大谷本廟・祖廟があります。
キリスト教徒・神道信者様はお墓探しが大変
仏教寺院の管理下で苦労
もともと、キリスト教・神道には、没後の世界感がありません。死んじゃうと、神に召される・天国に召される・・・そんな事を教えます。結果、キリスト教徒・神道信者様には、教団が準備するお墓がなかったのです。もともと、村墓地以外は、仏教寺院がお墓を管理してきました。宗旨の違う神道・キリスト教は受け入れてもらえなかったんですね。
大型霊園の出現
近年になって、石材店資本の大型霊園ができて、神道・キリスト教の信者様が、こぞって、お墓を求められました。もともと、寺院墓地や、寺院が管理している墓地は、宗旨の違いとなるとご住職は、敬遠されます。キリスト教の信者様のお墓で、仏教のお経は読めないですよね。
天が瀬メモリアル公園は宗旨宗派問いません
また、寺院内のお墓で、讃美歌が歌われたり、神道の祝詞が聞こえてきたら、大変ですよね。ちなみに、天が瀬メモリアル公園では宗旨も宗派も問いません。多くのキリスト教徒様・神道の信者様も多く利用されておられます。神道様の納骨時には、宇治神社様の宮司様がお勤めされます
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