母はいつも心の中に居続けます

宗教法人参事・終活カウンセラー・相続診断士のブログ

母はいつも心の中に居続けます

もうすぐ、10月になろうとしています
台風の影響で今日も曇りの京都です

先週末は大型台風の接近で、心配しましたが
京都では大きな被害はなかったようです

京都天が瀬メモリアル公園全景
京都天が瀬メモリアル公園全景

今年もいっぱい納骨をしました。
一番心に残った事・・・
これはお客様から頂いた一通の手紙です

まだまだ若い、このお客様、お母様のための桜下庭園樹木葬をお求めになられました
居住地は関東圏で、火葬も関東でされました

お母様ひとり、子供様1人の関係です
お父様とは、小さい時から、会ってないそうです

桜下庭園樹木葬をネットで下調べされておられました

料金的に安心できる価格
合祀されない事
管理費の要らない事
承継者を求めない事

京都に地縁があったのでしょうか?

桜下庭園樹木葬は、現代に、相応しいお墓です
お墓というか、納骨スペースという表現がいいと思います

見学されて、説明させて頂き、「希望通りです・・・。」
そんなお言葉を頂き、契約、支払いとなりました
同時にお骨の預かり・・・???となりました。

本来であれば、申込・お墓の準備ができてから、納骨となります
しかし、「完成まで家に置けないから・・・」
関東圏で火葬された場合、骨壺は直径、33cm。全骨を拾います
大きな骨壺でした

お骨を預からせていただいて、お墓の準備ができてから、
手前どもで納骨の流れとなりました

本来、こんな事はありません。今回は特例です。
当寺の仏壇の下の納骨壇で預かりです

転勤族で、本当に忙しい方のようです・・・
なかなか、お墓ができてから、京都まで納骨に行ってられない
現地を見て、良かったら、お骨を預けてしまいたい
そんなお話です・・・。

結果、お申込みから45日でプレートができて
納骨の段取りになりました
納骨の現場の写真を撮って、郵送させていただきました。

これで、納骨の完了です

お骨納め・カロート
お骨納めにカロートは必須

こんな話をすると・・・・
「親の遺骨の納骨に子供が立ち会わんのか」
お怒りの声が聞こえそうです。
確かに、納骨は最後のお別れですから、当事者にしてほしいのはやまやまです

後日、ご本人様から手紙を頂きました

「今回はありがとうございました。ご無理を言いました。お許し下さい。
今回はこんな形になりましたが、母はいつも私の心に中にいます
いつも、遺影には手を合わしています。
最後まで、ちゃんとして頂き、本当にありがとうございました」

おひとり様
おひとり様

そうなんですね
遺族には今の現状で無理なく出来る供養で良いと思います
毎度、毎度のお勤め・・・出来る方はして下さい

でも、無理な方に強制する事もありません
遺族の心の中に供養はあると思います

遺族が今できる供養で、日々平安に暮らせればよいと思います
離れていても、手を合わして、拝む事は大事です

一連の作業が、この一行で救われました
「母はいつも私の心に中にいます。」

・・・親子の絆って、どんな形でも深いものなのですね