ご本尊前のお勤めと、墓前読経のお話
ご本尊前のお勤めと、墓前読経のお話
お墓の前で、読経されてるシーン、見たことはありませんか?
よく、桜下庭園樹木葬を案内中に・・・
「お墓の前で拝んでもらっておられますが、何のお勤めですか?」
見学のお客様より、問い合わせがあります。
みなさん、判りませんよね。
でも、読経は菩提寺に、お世話になられたらいいと思います。
霊園では、菩提寺のお寺様が同伴で来られて、読経される事があります。
メモリアル公園では、宗旨・宗派を問いませんので、同伴も大丈夫です。
供養には、様々な種類があります
最もご家庭にとって大事な供養・・・追善供養です
この大事という基準は、ちょっとおかしいです。
お供養に、大事でないものはありません
この追善供養は、菩提寺があるご家庭では、しっかりとお勤めされます
忌日供養では、初七日・三七日・五七日・満中陰(49日)・百箇日
年忌供養では、一周忌・三回忌・七回忌・一三回忌・・・三十三回忌
一周忌はまるまる、1年ですが、三回忌はまる2年で、執り行います
また、年忌に関係なく、祥月命日講・・・これは亡くなられた月に行われます
この、祥月命日講は、寺の主催が多いです。
その月に亡くなられた方を集めて、お勤めされる事です。
月命日の供養もあります
亡くなられた日に、毎月、菩提寺から、お参りに来られます
このようにして、故人を偲び、読経を聞きます
また、寺には、永代供養のお勤めがあります
春の彼岸・夏のお盆・秋の彼岸とお勤めがあります
これらのお供養は、全て、ご本尊の前で、執り行われます
お寺の本堂(ご本尊のあるお堂)または、自宅の仏壇の前です
仏壇には、ご本尊がありますね。
民間の会社が運営している霊園は、このようなお供養が無いんですね
じゃあ、お墓の前で、読経されている光景をよく見ます。
あれは、何の読経ですか・・・???
お墓の前での読経・・・これは開眼法要・建碑法要・納骨経・閉眼供養しかありません
墓を建てる・お骨を納める・墓を片付ける・・・そんな時しか読みません
勘違いして、墓前で年忌供養されている方をお見受けしますが
ちゃんと、理解されているご僧侶は、三つ折り本尊などを持参されます
故人を偲んでの、読経をしてもらうわけですが・・・。
読経は故人に聞かせるものではありません。
本来の経とは、釈迦の教えを伝えたものです
ですから、頂いた後に、その経に言われている教えを伝えるのが僧侶です
でも、みていると、法話をするご僧侶も減りましたね
葬式仏教と言われてる仏教ですが、心に響く法話は素晴らしいものがあります