お彼岸供養は20日、14時からです

ところで、お彼岸って何ですか?何故、墓参りに行くんですか?なんで、お寺で読経されるんですか?なんで、春と秋の春分・秋分の日にあるんですか?もう、はてながいっぱいですね、僧侶の法話を聞く機会の多い方は、ご存知ですね

ご僧侶のお説法から。

もともとは、彼岸と此岸の違いから始まります。彼岸とは彼方の岸で、此岸とは自分達のいる岸を言います。仏教でいう、彼方の岸とは、お浄土のい事を言います。極楽浄土です。
極楽浄土とは、極めて楽しい所と言います。例えば、お酒がいっぱい飲めて、好きな方がいる、今の楽しい事がいっぱいある・・・少し違います。それは欲楽であって、極楽ではありません。極楽浄土は、絶対の幸福が約束されたところです。

此岸とは、自分たちのいる世界。仏教では、娑婆(しゃば)・堪忍土(かんにんど)と言われ、「苦しみを耐え忍ぶ場所」とされています。私たちの世界は、諸々の苦しみから堪え忍んで生きていかなければならない。もともと、人間は煩悩(ぼんのう)の塊であり、凡夫(ぼんぷ)と言われます。煩悩にとらわれて迷いから抜け出られない、また、仏法を知らない、知ろうともしない愚かな人とされます。そんなものが、日々、生きているのが此岸です。

じゃあ、何故、春分・秋分の日が指名されるのか?これは昼と夜の時間が同じ、また、夕日が真西に沈んでいく日なのです。もともと、仏教には西国浄土という思想があります。無量寿経に書かれています。此岸より真西に夕日が沈むところに極楽浄土があります。極楽浄土には、ご先祖様がおられますよね。ですから、年に2回、春分・秋分の日は、先祖のいる極楽浄土に思いをはせる訳です。

お墓参りも先祖供養の一つです。身近なお墓にいる先祖を偲ぶために、墓参りに行くんですね。