夫婦別々のお墓
村上は、永代供養墓の申し込みの窓口をしています。永代供養墓はご夫婦で入れるように、作りました。ひとり用のお墓もあります。先日、永代供養墓の説明を、熱心に聞かれているご夫婦の事になります。
「2人の永代供養墓をご検討ですね。このお墓は、合祀される事が無いので、安心です。半永久的に、ご夫婦一緒に眠れますよ・・・。」
奥様から「いいえ、2人のお墓はいりません。1人ずつ、別々に入ります。夫婦やったら、一緒に入らないとダメなんですか?1人用を2つ並べられますか?死んでまで、こんな人と一緒にいたくないですわ。子供のために、別れずに我慢してきたんです。本当は、私一人、合祀のお墓でよかったんですけど、子供たちが墓参りに来てくれた時に、並んでる方がいいでしょう。でも、絶対に、こんな人と一緒に眠る事なんかできないです」奥さんの辛辣な言葉が飛びます。ご主人は、ただただ、無言。しばらくして、オロオロし始めました。このようなご夫婦、最近、増えました。というか、桜下庭園樹木葬が、このような奥様を集めたんでしょうね。お墓はちょっと前まで、大きな家族墓しかなかったんです。でも、仲の悪い、夫婦仲の冷めきった2人はどうしたのか?これは先輩から聞いた話ですが、お墓にはカロートと言って、お骨を納める場所があります。そのカロート、仕切り板で、半分に分けて、納骨したそうです。夫婦の溝って深いんですね。結局、1人用のお墓を2基求められて、帰られました。奥様も「最後のわがまま、聞いてもらえて、よかったです。」でも、奥様は、ご主人の運転する車に乗って帰られました。ほんと、夫婦って、よくわからないですね。男性諸氏、奥様は大事にしましょう。