我利我利亡者と長い箸と利他業

お説法

先日のお説法の話。我利我利亡者と長い箸と利他業の話でした。我利我利(ガリガリ)・・・我が利益、我が利益と考える様(さま)です。仏教用語のようですが、この我利我利亡者という言葉は、明治時代に出てきた言葉らしいです。
内容は、地獄と極楽を体験見学の話。地獄を見学した時、地獄だから、食べるものもなく、阿鼻叫喚の世界が広がってる。と思いきや、食卓には、たくさんのごちそうが並んでいる。これが地獄なの???。しかし、ごちそうを取る箸が、以上に長い。取っても、取っても、自分の口に運べない。だから、地獄にいるものは、ごちそうを前に、食べられずに、やせ細っている。次に、極楽浄土を見に行くと、同じようなごちそうが並んでいるのです。でも、地獄と同じように、箸が以上に長い・・・。しかし、極楽浄土の住人は、数名で、場所を囲んで、長い箸で取った料理を、順番に他人に与えていく。自分も、誰かの長い箸で、ごちそうを頂く。その長い箸は、周りの方にも届くようです。自分には、一切のごちそうを運んでくれない長いお箸ですが、他人には届いて、ごちそうを届けられる。自分は、他人様のお箸で、ごちそうにありつける・・・。ご僧侶曰く、それが、利他業です・・・。我利我利ではなく、自利利他(他人の利益とは自分の利益)を思うのが、利他業です。仏教の根本思想です。仏への道です。???別に仏になりたい訳じゃないけれど、そんなお話でした。